プノンペン生活20日目(派遣22日目)
昨日急に調整員さんから連絡が入り、
「明日国立母子センターに見学に行くよ。午後空けといてー。ついでにランチ一緒にどう?」
というわけで、語学の授業の後は調整員さんとランチへ。
毎日(?)日本の味付けのものを自炊しているとはいえ、
やはり他人に作ってもらう和食が一番おいしい(笑)。
「鶏の甘酢あんかけ定食」
めちゃうまでした( *´艸`)♡
ついでにおごり…ふふ♡
ごちそうさまでした♡
このランチでは調整員さんから何か大事なものを教えてもらった気がします。
私の担当の調整員さんは、いつも旅の指さし会話帳を持ち歩いています。
赴任前訪問のときにも持ち歩いていて、
この人は語学力もあるし、こんな本必要なさそうなのになぁ…と思っていました。
本日、彼のすごさを目の当たりにしました。
食後、おもむろに旅の指さし会話帳を持ち出し、
私たちに単語クイズを出したかと思えば、
暇そうにしている(?)店員さんに声をかけ、
調整員「なんて発音するの?What do you say this word?」
調整員さんがそれをいつもやっているのかどうかはわかりませんが、
そこから現地の人とのコミュニケーションが始まりました。
なるほど。こんな風にコミュニケーションをとっていけばいいのか。
人と打ち解けるのが苦手な私にとって、このコミュニケーション方法はとても参考になりました。
そして、ランチ後そのまま国立母子センターへ。
この国立母子センターはJICAの専門家さんが介入しており、
それこそ昨日の妊産婦死亡率をさげることに貢献しているカンボジア母子保健の中心となっている病院です。
母子保健を苦手分野としている私にとって、ちょっとだけ難しいお話もありましたが、
ここで働いている日本人二人は本当にすごい人たちで、
カンボジアの母子保健に大きく貢献しているんだなぁと思うと、
同じ日本人として誇りに思いました。
助産師さん「カンボジアの医療の課題を挙げるとするとキリがないので、私はできないことに目を向けるよりも、できていることを大切にしています」
すごく単純な考え方ですが、これって実はすごく難しいと思うんです。
どうしても、今の私にとってカンボジアの医療の比較対象は日本になっています。
確かに、日本と比較するとカンボジアの医療ってまだまだだなぁ…と思ってしまいます。
でも、妊産婦死亡率を驚異的スピードで達成したカンボジアの医療って実はすごいことをしているし、伸びしろ無限大!
東南アジアの中では、カンボジアの医療界はとても頑張っています。
できないことに目を向けるのではなく、できていることに目を向けていくこと。
将来的に、カンボジア人がカンボジア人自身でしっかりとした医療を確立していくためには、
外国人が勝手に入って、勝手に医療体制の整備を超特急ですすめていくよりも、
カンボジア人のペースで確実に一歩ずつ進めていくことが大事なのかもしれません。
きっと、今後コンポンチャムでの活動の中でどうしてもイライラすることが多少はあると思います。
でも、そんな時こそ今日の専門家さんたちのお話を思い出し、
上から目線ではない、「草の根レベル」での活動を意識していきたいと思います。