Spienきずな~もいもい日記~

青年海外協力隊2018年度2次隊・看護師隊員としてカンボジア・コンポンチャムに赴任中。きずな橋のような日本とカンボジアの架け橋になりたい!2年間の活動を徒然なるままにもいもい(ゆっくり、ひとつずつ)更新していきます。

コンポンチャム生活48日目~活動26日目~(派遣83日目)

 

5日ぶりに朝のミーティングに参加。

ミーティングに参加したら、回ってくる紙にサインをする決まりがあります。

以前は、その紙がまわってきても、私を飛ばして回されることが多く、

ミーティング中に必死に「その紙くれ!」アピールをしていましたが、

最近は、きちんと私にも回ってくるようになりました(←嬉しい)。

でも、クメール語で名前を書いても誰も褒めてくれなくなりました(←寂しい)。

 

今日は「外来糖尿病内科」にお邪魔いたしました。

どこの病棟も、朝のミーティングが終わればもぐもぐタイム

患者さんがすでに待機してようがなんだろうが、もぐもぐタイム

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そして、もぐもぐタイムが終わると、この糖尿病内科、戦場と化しました。

下の写真はまだ外来が始まったばかりの時。

こっからどんどん増えるのなんのって。

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西洋化が進むに連れ(?)&元々塩辛い・甘いの大好きの国民性もあり(?)、

カンボジアでは、「糖尿病」を含む生活習慣病の患者さんの数がえらいこっちゃになっています。

それに伴い、眼科や形成外科(足の壊疽の影響)も繁盛しちゃってます。

 

本当にひと昔前の日本みたい。

今でこそ日本は「生活習慣病予防」を叫ばれるようになっていますが、

カンボジアはまだまだそこまで行きついていません。

 

新規患者さんとフォロー患者さんを合わせた数のカルテは軽く1万を超え、

そのすべてのカルテがこの病棟に保管されています。

ちなみに、棚の上にあるのは今日使う予定のカルテだそうです。

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一日平均外来患者数は100人程度だそうで、患者さんは月に一回この病院で血糖値のフォローをしています。

 

さて、結核病棟と一緒で、こちらの病棟もマンパワー不足。

医師3名(しかも今日は若干1名明日コッコン州に釣りに行くと浮かれていた笑)、

看護師3名(カルテ探しから薬剤準備までの業務を担う)で病棟を回します。

 

外来の流れとしては、

「外来受付でカルテもらう→糖尿病外来に来る→そのカルテを看護師に渡し、フォローカルテを探してもらう→名前を呼ばれるまで待つ→体重測る→血糖測る→血圧測る→問診→診察待ち→診察→処方箋もらう→薬もらう→帰る」

 

…うーん。このスタッフの人数で、この患者さんの数をこなすのはちょっと無理があるのでは…と少し嫌な予感。

外来開始まではスタッフのみなさん優しく私に声をかけてくれましたが、そのうち無言に…(笑)。

このメンバーで作業が慣れているからノンストップで作業がすすむけど、誰か一人でも休むと、これはちとまずい展開になるやつ。。

 

そして、体重から問診までの作業はいつものようにオープンスペースでの作業。

次から次に患者さんが話しかけてきます(笑)。

 

…なんかうまく患者さんを回転させる方法ないかなぁ…。。

待たされて怒る患者さんはいないけれど、やっぱり医療も「接客業」。

少しでも快適に治療を受けてもらいたい…

 

なぁーんて思ってるのはきっと日本人だからなんだろうなぁ。

現地のスタッフは「患者さんを待たせる」ということに対してどうとらえてるんだろう。

 

今日も患者さんの一人に付き添わせてもらい、治療の流れを見させてもらいました。

その患者さんは浮かれている(笑)医師のもとで、診察を受けていたのですが、

こちらもいつも通り、患者さんそっちのけで、私に優しく説明をしてくれる。

 

最終的に「僕の仕事を少しやってみなよ」というわけで、

医師に説明をしてもらいながら、カルテ記載や処方箋の記載までさせてもらいました。

でも、仕事が遅い私がやると、滞っている仕事が、ますます滞る。

患者さんに申し訳なさすぎて、タイミングを見て「オークンチュラン♬」とおいとま。

 

カンボジアで不思議なのは、薬の種類が限られている点。

例えば、日本では「糖尿病」の薬といえば、作用機序も数種類あれば、その中でまた薬が数種類ある。さらに、ジェネリックが加わる。。

カンボジアでは、今日見させてもらった範囲で

糖尿病の薬:2種類(しかも含有量が違うだけ)、降圧薬:2種類、抗生物質:1種類、解熱剤:1種類。

 

これは何か経済的・社会的背景があるのだろうか…。

 

診察してもらっていたとある患者さんの血糖値は「498mg/dL」。

どう頑張っても、医療職でも「え( ゚Д゚)?!」とあまりお目にかかることがない異常値です。

そして、患者さん「ニャンバイハウイー(*´ω`)♬(笑顔)」

 

いや、血糖値は食べる前に測ってもらいましょうよ…;つД`)

その患者さん、いつもこのくらいの数値を推移しているらしいです。

 

…でも、薬の種類は「オンリーワン✨」

 

…うーん…。

患者さんの生活習慣も悪ければ、その薬も合っていないような…。

…私にはどうしようもないことですが、ちょっと複雑な思いを抱きました。

 

その後もまだまだ診察は続きます。

途中疲れてクーラーのあるお部屋(薬局みたいなところ)に入れてもらう。

 

こちらでは、おばちゃん看護師が一人でひたすら処方箋の薬の準備。

これまた薬の包装が厄介なんですわ。

 

基本的にビンに入っているタイプの薬。

 

つまり、瓶の中から処方された錠剤の数を取り出し、それをジップロック(小)に入れる。

ある程度処方される錠剤の数は決まっているので(だいたい15錠か30錠)、おばちゃん看護師は毎日仕事が終わると次の日の薬をセットしてから帰るそうです。

が、これまたすごい数の患者数なので、量が半端ない。

休憩ついでに、薬のセットを手伝ってきました。

おばちゃん看護師「今日は久しぶりに早くおうちに帰れそう!」とめっちゃ喜んでくれたので、ちょっと頑張ってよかったな…と思いました。

 

猫の手も借りたい忙しいスタッフ。

最終的に血圧コーナーは私が担当することになっていました(笑)。

クメール語で数字の練習もできたし、スタッフの仕事も見学できたし、一石二鳥!

 

8時30分から始まった外来も気づいたら13時。

私の普段のお昼休憩をとっくに過ぎている…。

 

さすがに今日はおうちに帰って昼寝をする時間がなさそうなので、

病院の近くのお気に入りのカフェでランチタイム。

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疲れたので、大好きなスムージー(ちょっと高いけど、納得のお味と量):キウイ味で景気づけ。

 

午後からは、救急病棟のトイレの壁掃除を一人で黙々と実施。

…本当にこの汚さ、一体最後に壁を掃除したのいつだろう…。

明日も引き続き掃除してこようと思います。

 

家に帰って、シャワーを浴び、夜ごはんの「うどん」を茹でていると、

外から大家さんが私を呼んでいる。

 

何事かと思って、出てみると「ネアックルーモンティーペート アオイ ネアッ(病院の先生が君に渡してくれって)」

めっちゃええ感じの茄子が4本袋に入っているではありませんか!!

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…茄子が好きだと話したのは、薬剤部の師長さんだったはず…!!

お礼を言わなければ!!

 

カンボジア人はフェイスブックが大好きなのは既知かもしれませんが、

気付いたら私のフェイスブックカンボジア人が多量に存在…。

 

はじめはちゃんと「顔」と「名前」が一致した人を登録しようと思っていたのですが、

今やもう「顔」はわかっても「名前」が一致しません。

そして、カンボジア人、だいたい結婚式の写真をフェイスブックの写真にします。

 

…結婚式って、女性はメイクばっちりするんで、もう別人…。

 

…間違った人にお礼メッセージを送っていたらどうしよう…と一抹の不安を抱えながら、メッセージ送信。

頂いた茄子を日本風に煮て、明日プレゼントしてこようと思います✨