Spienきずな~もいもい日記~

青年海外協力隊2018年度2次隊・看護師隊員としてカンボジア・コンポンチャムに赴任中。きずな橋のような日本とカンボジアの架け橋になりたい!2年間の活動を徒然なるままにもいもい(ゆっくり、ひとつずつ)更新していきます。

コンポンチャム生活5日目~活動二日目徘徊編~(派遣35日目)

 

朝のミーティング後、一旦オフィスに戻り、

今日はせめて一言でいいから誰かと話そう…と心に決め、

朝は一番近くの病棟小児科病棟にお散歩。

 

と言っても、日本と同じように午前中はどのスタッフも忙しそう。

話しかけにくい…。。

 

 適当に徘徊。。

 

徘徊中、

f:id:askbys007:20181125143045j:plain

 

靴箱が目の前にあるのに入れない風景がよくみられるこの病院。

ちょっと気になり、ちまちまちまちま靴箱に入れる作業をしてみました。

ひどいものは2~3組隣の病室までサンダルが出張。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後、戻ると元の状態に戻ってました(笑)

THE 無意味。。

 

 

 

 

 

 

 

徘徊していると、ちらちらことらを覗いている医師が一人。。

 

…ちゃんす?ということで話しかけてみると、

 

どうやら小児科のボスみたいでした。

ボスから病棟のベッドコントロールの状態などを聞くことができました。

 

徘徊中、

①ごみがごみ箱に入り切っていない

f:id:askbys007:20181125143527j:plain

 

②消毒液の有効期限が切れている

f:id:askbys007:20181125141913j:plain

 

③せっかくラベリングされているのに、物が自由奔放なところにいらっしゃる。

(例:5mlシリンジって書いてるのに、5mlどこにあるの状態)

④そもそも消毒液があまり使われてなさそう…。。

 

など気になることがちらほら。。

でも、まだそれを伝えられる語学力がない私。。

せめて3か月後、伝えられるようになっているといいなと思います。

 

その後、ボスの紹介でマタニティ病棟へ。

 

マタニティ病棟では、前回赴任前訪問した時にご挨拶させていただいた助産師さん(マタニティ病棟のボスナース)に再会。

 

たまたま今日はお産が少ないということで、マタニティ病棟を案内してくれることに。

マタニティ病棟は、小児科と比べると5Sが割と浸透しているような印象でした。

ただ、分娩台の下に、明らかにスタッフの私物と思われる「お菓子」や「水」…。

 

いや、うん。。衛生上の問題もあるけどさ、分娩台の下っていやじゃない??

思わず、「ハエットアヴァイ トゥック ティーニッ?(なんで水がここに?)」

 

助産師さんも苦笑い。。

苦笑いされるってことは、その助産師さんもダメなことってわかってるんだなぁ…と。

 

そのまま助産師さんの案内で次は検査室へ。

 

検査室では、5Sが惜しい印象でした。

スリッパに履き替えるのも、ちゃんとスリッパと靴箱にナンバリングされているのに、

そのスリッパとナンバリングが合致していない。。

 

でも、中はやはり検査室ともあって、整理整頓されていました。

 

検体を触る前にスタッフが手洗いをしていないことを除けば、及第点!

 

そして、そのまま5Sが一番進んでいないと言われている救急外来へ。

救急外来に行くと、25日から日本に研修に行く予定のスタッフにお会いすることができました。

少し病棟を案内してもらうだけでも、救急外来の忙しさが伝わってきます。

 

見た目はきちんと棚にラベリングがされており、きれいに見えました。

 

が!

 

棚を開けると、そこは悲しいことに…。

スタッフ「頑張ってきれいにはしようとしてるんだけど、忙しくてね。」

 

…うん。やろうと思っててできない気持ち、すごくよくわかるよ。

 

 

 

 

 

 

 

でも、救急外来で一番気になったのは5Sよりも針の管理。。

処置に針使ったら、すぐに針片づけてーぇ!!

処置カートの下の段に使用済みの針が…むき出し…。

 

 

 

 

 

 

 

 

スタッフ「持ち運べるお針箱がないから、処置室まで戻らないと針を捨てるところがないんだ」

 

 

 

 

 

 

リキャップしない精神は正しいけど、

早急になんとかせねば、いつか(既に?)針刺し事故起こすよ?

 

 

 

 

 

 

 

やりがいのある病棟だな…と思いました。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後は院内で一番5Sがすすんでいるとされる輸血センター。

輸血センターは、日本よりきちんと5Sも感染対策もできている印象でした。

 

輸血センターのボスはどうやら自分自身が血液被爆を体験し、5Sや感染対策の重要性を身をもって感じたそうです。

ベッドは全部で8床。その一つ一つにカートを設置し、その一つ一つのカートに物品をきちんとナンバリングして整理整頓。

自分たちでそのチェックリストを作成し、毎日チェック。

さらに、お針箱が足りてない問題から、ミルクコーヒーのプラスチック容器を簡易お針箱とし、代用。。

 

…なんか感動しました。

確かに、8床しかないから他の病棟と比較すると5Sはしやすいのかもしれません。

でも、今できていない病棟も、同じカンボジア人がここまでできるんだから、コンポンチャムの病院はまだまだできる。

 

そう強く確信しました。