Spienきずな~もいもい日記~

青年海外協力隊2018年度2次隊・看護師隊員としてカンボジア・コンポンチャムに赴任中。きずな橋のような日本とカンボジアの架け橋になりたい!2年間の活動を徒然なるままにもいもい(ゆっくり、ひとつずつ)更新していきます。

驚愕の進歩(残り322日)

 

午前中はいつも通りのんびりとし、午後からの決戦に備えます。

 

…というのも、ずっとお互いの予定が合わずでできなかった院長とのミーティングが、本日JICAスタッフ同席のもと、決行されることになっていたからです。

 

内容はもちろん「ホスピタリティ」。

赴任してすぐのミーティングの際に「ホスピタリティ」の指導をしてほしいと依頼されていたのですが、

この一年間、院長とのミーティングができず(私がやる気なかっただけという問題もある笑)、ぶっちゃけ何をどうしたらいいのかもわからず、完全にストップしておりました。

この一年間の功績と言えば、JICAスタッフさんに「院長が”ホスピタリティ”の指導をしてほしいって言ってました~」と伝書バトの役割をしただけ笑。

 

ただ、その伝書バトの役割を果たしたことが功を奏したのか、JICAスタッフさんのお力添えのもと、いよいよホスピタリティ研修に本腰を入れることになりました。

 

そんなわけで、今日のミーティングの内容は「ホスピタリティ研修の内容」についてというお題。

 

先日副院長と一般スタッフと後任の件でミーティングをした際、正直失礼ながら「…あー、あんまりこの人たちホスピタリティ研修を必要としていないな…」という所感でした。

「もしボランティアがこの病院に必要だと思うなら、ホスピタリティの活動をすればいいじゃないか」とあまりにも丸投げ感を感じたからです。

(それに関しては、日本語で「それはちゃうやん。あなた方の要請があるからボランティアが来るわけであって、ボランティアがやりたいことをしに来たわけちゃう!」と思わず反論してしましたが…💦)

 

そんな副院長でさえそんな感じなのに、どうして院長は「ホスピタリティ」に目を付けたのか。

院長「良いスタッフがいるところは、自然と病院への信頼があがる。だからまた来てくれる。信頼を得ることこそが、僕は一番のサービスクオリティーだと思う。」「あまり公には言えないけれど、ベストホスピタル賞(カンボジア国内の公立病院のランク付けイベント:2019年度は見事優勝)を3年連続でとることを僕は企んでいる。公立病院の中で一番の医療を提供していると胸を張って言えるようにしたい」

といい感じのことを言ってくれました。

 

「患者さんへの対応」であったり、「スタッフ間での勤務態度」などなどをよくすることで、もっといい病院にしていきたいということを語ってくれました。

 

なるほど。

そんなちゃんとした考えがあるなら、私も本腰入れてやりましょう。

 

様々な話をし、かなり有意義なミーティングをすることができました。

 

そして、もう一つ。

病院に着任してからずっと、「患者アンケート」がうまく機能していないことが気になっていました。

というのも、医療サービスの良し悪しを決めるのはあくまで患者さんだからです。

患者さんの声なくして、いい病院作りはあり得ない。

 

ということで、院長に日本には「CS(Customer Service)」をマネージメントする部署があるという話をさせて頂きました。

例えば、患者アンケートがうまく運営できるようにしたり、その患者アンケートの結果を病院経営に反映したり。。

 

そんな話をすると、院長「じゃあホスピタリティ委員会を作ろう」と一言。

 

 

…ポカーン( ゚д゚)…。。

 

 

え、そんな簡単に決めちゃっていいの笑??

 

 

院長の鶴の一声で12月までにホスピタリティ委員会メンバーが招集されることになりました。

 

 

今までグダグダ悩んでいたことが一瞬で解決したようなそんな感覚です笑。

現地のスタッフに自分の考えを伝えるって大事なことなんだな…と改めて実感。

 

 

あっという間に12月中にファーストミーティングにて「ホスピタリティ活動」キックオフ宣言をすることになりました。

 

 

私自身ホスピタリティ指導について、しっかりとした経験があるわけではなく、

今後自分自身がどうやって病院全体の指揮をとっていくのか、

全然イメージはわきませんが、JICAスタッフさんからの強いサポートもあるのできっとなんとかなるでしょう…たぶん笑。。

 

 

なんだか想像していた以上に充実したミーティングができた一日でした。