Spienきずな~もいもい日記~

青年海外協力隊2018年度2次隊・看護師隊員としてカンボジア・コンポンチャムに赴任中。きずな橋のような日本とカンボジアの架け橋になりたい!2年間の活動を徒然なるままにもいもい(ゆっくり、ひとつずつ)更新していきます。

コンポンチャム生活29日目~活動16日目~(派遣59日目)


昨日は寝落ちしてしまい、更新できてませんでした。反省。

最近、17時に帰宅し、ソッコーシャワーを浴び、気づいたら寝落ち。

真夜中2時頃に目が覚め、再度寝る…という生活が続いてます。

知らず知らずのうちに疲れたまってるんだろうなぁ。

 

昨日の朝は、白衣の調達から始まりました。

次カウンターパートに会う時にお願いしたらいいや~なんてのんきに考えていたんですが、

たまたま受付に用事があって、おばちゃんにぼそっと「白衣ってどこで買えるの?」と聞いたことがきっかけで、物事が次々に進む(笑)。

たまたま受付に来ていた秘書さんに連れられ、秘書室にきたはいいものの、全然言葉が通じず、グーグルさんを使いながら、なんとか白衣のサイズ合わせ。

来週の金曜日には出来上がるそうです。

わーい(((o(*゚▽゚*)o)))

言ってみるもんだな(笑)

 

昨日はおとといに引き続き、救急病棟の見学へ。

おとといは看護師の仕事をメインに見させてもらいました。

昨日はめっちゃ優しい仏ドクター(勝手に命名)が案内してくれるというので、

仏ドクターにつかせてもらい、診察の見学をさせてもらいました。

 

仏ドクターは救急病棟のアレコレや患者さんの状態などなどたくさんのことを英語を交えながら教えてくれました。

にしても、次から次に患者さんがやってくる。

特にこの救急病棟は、わりかし重症な患者さんが入院してくるようでスタッフも他の病棟と比較すると、キビキビ動いている印象でした。

 

でも、詰め所に帰ってくると、スタッフわりとお暇タイム。

お暇タイムを過ごしながら、カルテの記載を始めます。

最近、ちょっとずつですが、お暇タイムの過ごし方を学習してきました。

とりあえず、適当に椅子を見つけて、ぼーっとスタッフを見つめてみる(笑)。

すると、手が空いてきたスタッフが話してくれる(笑)←他力本願。

 

昨日はまずまず英語が話せるスタッフも多かったので、各スタッフの名前の由来について教えてもらいました。

 

ソムアーチ→「成功」

ダラー→「スター」

カメラ→「平和」「幸せ」

 

などなど。。

カンボジアにはよくある名前辞典みたいなアプリがあるみたいで、ちょっと面白いなぁ…と思いました(o^―^o)

 

そして、昨日は仏ドクターと5Sメンバーの一人がたくさん話してくれたので、

色々と突っ込んだことを聞いてみました。

 

「あなたの病棟の5Sの問題点は何だと思う?」

「どうしたらよくなると思う?」

 

答え(意訳)

「問題点は全部のスタッフが5Sの必要性を認識していないことだと思う。一部のスタッフしか5Sに協力していない。例えば、この処置カートも、一部のスタッフはきちんと使用後アルコール消毒するところまでするけど、一部のスタッフは片づけない」

 

「やっぱり一番はみんなですることが大事だと思う。そのためには、5Sの教育が必要だし、必要性を理解してそれを実践できるように、スタッフ・患者・家族に説明をしていくことだと思う」

 

…想像以上にまともな答えが返ってきて、それだけ5Sに真剣に向き合ってくれてるんだなぁ…とびっくりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

この2週間を通して思ったこと。。

 

まだたった4病棟しかラウンドできていませんが、各病棟それぞれに5Sのレベルが違い、それぞれ別々の問題があるなと思いました。

それは彼らが答えた通り、一部のスタッフは5Sを認識できているけれど、一部のスタッフにはまだまだ浸透していない。

 

なんというか、私の個人的な見解ですが、

5Sの①整理②整頓までは一部のスタッフがわかっていればできるものだと思っています。

そこから③清掃④清潔⑤躾は全員で取り組む必要がある問題です。

③を全員でやらなければ②はすぐに崩れるし、

④を全員でやらなければ③は維持できない。

③④の必要性を全員がわかっていないと⑤には移行していけない。

 

実際、せっかくとあるスタッフが処置カートを整頓しても、すぐにその整頓された状態が崩壊してしまうのはその整頓された状態の必要性を別のスタッフが気づいていないから。

なぜそこを整頓しているのか、整頓することでみえてくるメリットがわかっていないスタッフが多いように感じます。


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あと、薬剤の在庫が異常に多い。

確かに病棟で一人一人の点滴の材料を調整しなければいけないのは大変だなぁとは思うけれど、

まだまだ残っている薬剤があるのに、さらにまた新規で薬剤が調達される。

きちんと整理整頓ができていれば薬剤の定数管理ができるようになり、

薬剤の無駄もだいぶ減ると思う。


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他にも、トイレ問題。

日本のトイレって1年使ってようが10年使ってようが、多少トイレは劣化するかもしれないけれど、毎日ちゃんと手入れをすることである程度清潔な状態は維持できます。

ところがどっこいここの病院のトイレ。見た感じ割と新しく作られているように思うのに、何だこの汚さは。

患者さんの家族「あなまい そむかん(衛生的なのは大事)」と言ったり、綺麗なトイレと汚いトイレどっちがいい?と聞くと、100%綺麗なトイレと答えたり、清潔な状態が大切だということはわかっているのに、行動が伴っていない。

これは「清潔」を保つ方法を知らないのか?!

 


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あと、一番最近気になっているのが「スバイチューン問題」。

スバイチューン=靴・サンダル

 


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どういうことかというと、前にもちらっとブログに載せましたが、「靴箱があるのに靴箱に靴を入れない問題」。

スバイチューン問題に関しては、正直カンボジアの文化・習慣が関わってくるから難しいかもしれない…

これに関しては前任さんも取り組んでいたみたい。

救急病棟でポスターを発見。

 


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靴が放置されていると、処置カートの通り道の邪魔になるし、掃除がしにくい。また、患者さんの搬送の邪魔になる。

病院で物を置いていい場所とダメな場所。それぞれにちゃんと理由があるはず。

そこをきちんとスタッフが理解できていれば、仏ドクターのように患者さん・家族さんに「そこに置いてはいけません」と注意できるはず。

 

昨日の二人の答えから、5Sに関して今後の活動に向けて何かヒントをもらえたような気がします。

①もう一度スタッフに5Sに関しての必要性を理解してもらうこと

②新しいものをねだるのではなく、今あるものを大切に使用する方法、清掃・清潔の方法をスタッフに伝えていくこと

 

ほんのすこーし、ほんとにほんとにほんのすこーしですが、

言葉はわからないなりに、「どんな方法で」までは行きついていませんが、「何をするべき」かは見えてきたような気がします。


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↑たまたま私の後ろをついてきた子(笑)