コンポンチャム生活28日目~活動15日目~(派遣58日目)
本日より「救急病棟(REA)」にお邪魔します。
アポ取りしたときに感じたのは、「たぶんこの病棟一番忙しい…。。」
想像通り、朝病棟に行くとすでに患者さんが廊下に溢れている。
そして珍しく(?)スタッフがほぼほぼ病室に出払っている。
といっても、日本の看護師をやっていたら「ロボル(忙しい)?」って言われそうなレベルの「ロボル」具合ですが…。
救急病棟は各スタッフが2部屋ずつ程度割り当てられていているようでした。
今日お邪魔させていただいたのは詰め所の目の前にあるお部屋。
朝から注射や点滴、バイタルサインなど。。
バイタルサインを一つとっても、血圧は水銀計&聴診器の懐かしコンビを使っていたり、体温は前日熱があるとかよっぽどのことがない限り測らないとか、色々衝撃はあります。
ただ、今日気になったのは明らかに顔色のおかしいおじいちゃん。
トイレの為なのか、ベッドサイドに座っているけれど(家族が後ろから全体重支えながら)、
どうみても血圧落ちてそうな血の気のなさ。なんなら意識があるかも怪しい。。
その後、医師の指示のもと看護師さんが血圧測定。
そのまま家族が車いすを持ってきたと思ったら、そのおじいちゃんを車いすに乗せる。
…(。´・ω・)?彼は一体どこに…?
スタッフに聞いてみると「もうできることは何もないから家に帰るんだよ」
この状態でおじいちゃんを家に帰すのか?!?!
という衝撃と
そっか、病院じゃなくて慣れ親しんだ家で最期を過ごせるのか。。
という複雑な心境。
どっちがいいとか悪いとかはないけれど、久しぶりに死生観(?)というものを考えさせられました。
その後、ずっとスタッフを見ていると、ひたすら「血圧」「点滴」「注射」。
ちょっと飽きてきて(←見せてもらっといて失礼ですが…)
処置室に戻ってみると、何やら見覚えのあるお顔。。
あ!前任さんの写真に写っていた5Sメンバーの人だ!
彼は自分の部屋のラウンドが終わると、自分の部屋の壁を拭き掃除。
その後、空きベッドと棚にナンバリングを始める。
なんと素敵なことでしょう✨
素晴らしい!!!!!!!!!
こんな風にやる気のあるスタッフがいるのを見るのはとても嬉しいことだし、
今後の励みになるなぁ…と少しだけお手伝いをさせてもらいました。
そして、その後別のとあるスタッフについていくと緑の部屋に入っていく。
スタッフ「ネアッチョムグー ミーエン パンニャハー(患者は問題を抱えている)」
どうやら「破傷風」で入院しているよう。
にしても、暑いし、雨漏りしてるし、療養環境としては劣悪すぎませんか?
ナイチンゲールじゃないけれど、「環境」を整えるってすごく大事なことだと思うんだけど…。
さらに新規入院患者さんもその部屋に入るってなったときに、ストレッチャーに寝ている患者さんの搬送をスタッフ誰も手伝わない。
家族とその辺にいる患者さんの家族で協力して搬送。
しかもベッドないから床に寝かせる…。。
なんだか色々衝撃。。(ちゃんと手伝いましたよ!!)
今日のびっくらポイントはもう一つ。
「5Sどんな感じかなー?」と軽い感じで開けてみた引き出し。
そこから、突然「ちゅう」
ちゅう…?ちゅ、ちゅう…?
開けた瞬間めっちゃでかいネズミ🐀さんが一匹引き出しから飛び出してきました…(._.)
スタッフ笑う。。
…これ笑っていい問題なのか…(;´Д`)?
ここの病棟は5Sの段階でいうと「整頓」がざっくりなんとかできているような印象。
「清掃」「清潔」の段階に移していくためには、一部のスタッフだけではなく、全スタッフを対象に5S活動をしていかなきゃ限界がありそうだな…という活動の難しさを感じました。
少なくとも今の状態の病棟では、私は決して医療を受けたくない…というのが本音。
でも、最近「綺麗」「清潔」の概念がよくわからなくなってきていたり。。
何がきれいで何が汚いのか…。
日本とカンボジアの医療のカルチャーショックをうまく消化できずにいる現在でした。
お昼からも病棟には行ってみましたが「午後からはスタッフは4人しかいないよ」とのこと。
注射・点滴業務は学生さんが行っている模様。。
看護学生さんが行える行為はどこからどこまでなのか。。
とても謎。
明日一日頑張ったら、やっと念願の休日💖
そして来週にはプノンペン💖