Spienきずな~もいもい日記~

青年海外協力隊2018年度2次隊・看護師隊員としてカンボジア・コンポンチャムに赴任中。きずな橋のような日本とカンボジアの架け橋になりたい!2年間の活動を徒然なるままにもいもい(ゆっくり、ひとつずつ)更新していきます。

コンポンチャム生活18日目~活動8日目前編~(派遣48日目)

本日より、脱ひきこもり!!

 

今日から1月いっぱいまで病院の各病棟をラウンドしていきたいと思います。

(↑コンポンチャム州立病院は思いのほか規模が大きく、一病棟1~2日かけてまわろうと思うと約2か月かかることがわかりました)

 

の前に、今日は朝のミーティングの時に院長先生から休暇届にサインをもらわなければいけないミッションが…。

前任さんからのありがたい引き継ぎ書のおかげで、なんとなく書類をどう書いたらいいかがわかったので、あとはサインをもらうだけ!

12月中旬に先輩隊員さんの中間・最終報告会とカンボジア・医療隊員ミーティングがあるため、活動をちょっとお休みせねばならんのです。

一応JICAからのオフィシャルな要請なので、JICAから各職場宛てに書類が作成されてはいますが、ちゃんと自分の口で伝えるって大事!ということで昨日の夜文章をつくり、準備万端!

朝のミーティング後、無事にサインを頂くことができました。

(↑日付間違って書いてて、訂正されたけど笑)

 

というわけで、朝のミーティングが終わり、記念すべき初めての病棟見学は

私とは今まで無縁の世界「小児科(NICU含む)」です!!

 

初めての病棟見学に小児科を選んだ理由は、私が所属する「トレーニングユニット(研修部)」から一番近いこと(笑)と先週の病院内お散歩タイムのときに出会った優しそうなおっちゃんが、小児科のまさかの師長さんだったからです。

 

とりあえず、朝「あるんすぉーすだい!(おはよう!)」から始まりました。

ちゃんと「今日と明日だよね?」と、今日から病棟見学することを覚えてくれていたみたいで嬉しかったです。

 

といっても、ボランティアは決して「お客様」ではありません。

スタッフからおもてなし対応を受けることもなく、スタッフの邪魔をしないように、けれども自分が知りたいことはできる範囲で調査するというなんとも難しい立場です。

 

結局、自分がどう動いたらいいのかが初めてすぎてよくわからず、

ちょうど注射薬を作っていたおばちゃん看護師についていくことに。

 

小児病棟の日勤看護師は朝のミーティング後から業務が始まり、

「診察班(医師の診察介助)」と「処置班」に別れて行動しているようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

点滴をつくるところから衝撃の嵐(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

日本では、「6R(参照:コンポンチャム生活5日目~活動2日目びっくり編~)の徹底」に加え、安全管理上、点滴を含む薬の管理は必ず「1患者1トレイ(一人の患者につき、1トレイを使用する)」であることを強く言われます。

 

 

 

 

 

一方こちらカンボジア

 

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1トレイ、患者何人(笑)?

 

さらに、日本では点滴や薬は一人一人別に処方されます。

そのため、例えば「Aさんに抗生剤0.5アンプル」という指示があれば、抗生剤0.5アンプルを投与し、余った0.5は捨てることになります。

 

一方こちらカンボジア

1つのアンプルを多数の患者に使うため、無駄がありません(笑)。

特に小児病棟で、一回一回の投与量が少ないからそんな使い方をしているのかもしれませんが、

抗生剤1アンプルすべて使い切ってから捨てることになります。

 

無駄がない点では、とても素敵なことだなぁ…とちょっと感心。

 

 

 

 

 

 

 

…ですが、問題はその加注過程にあり。

 

素手で点滴を加注…(カートにちゃんとゴム手袋のってるのに!!)

・加注用の針は使いまわし…

 

点滴加注前に手指消毒をするスタッフが多いのは見上げたもんでしたが、

…感染管理の視点から考えると…んー。。課題多し。

 

 

さらに、あえてそういう風にセットしているのかはわかりませんが、

シリンジ(注射器)・注射針の箱の中に次から次に出てくる薬品・アンプル、手袋の数々。

 

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注射ラウンドをするときに、どうせ使うからいいのかもしれませんが、

その次々に出てくる薬…期限や管理状態は大丈夫かい…?

そして、そのゴム手袋…綺麗なのかい…?

 

っていうか、シリンジと注射針の中から薬を探しだして使うなら、はじめから分けておいたらよくないかい…(笑)?

 

 

あと、もう一個気になったのが、薬を注射するときにコネクター(接続部)を消毒しないこと!!

ネクターを開放し、すぐに点滴注入!!

 

 

えーーーーーーーーーー( ゚Д゚)でした(笑)

 

 

そして、

日本みたいにアルコール綿があるわけでもなく、綿を持ち歩き、使う直前に液体アルコールで濡らし、即席アルコール綿をつくる作業。

アルコール綿の作り置きは、日本でもしないことになってきているので、

作り置きをしていないところはすごいちゃんとしてるな!と思いながら…。

 

なんとも複雑な気分でした。

 

 

 

また、日本では点滴の加注をはじめとし、薬は基本的にダブルチェックが必要です。

本当に、その薬品名があっているのか、投与する量は正しいのか…などなど

 

 

 

一人で薬を見て、それを一人で投与するなんてことはありません。

 

 

 

 

今日の時点では、ちゃんとした処方箋・処方指示があるのかはよくわからなかったけれど、

薬を投与するときに看護師さんが確認することはただ一つ。

 

看護師「もいなー〇〇?(〇〇はどの子?)」

家族「にっ!(この子!)」

 

 

そう名前の確認だけ。。

 

 

 

点滴係は一人だけ。

一人で午前中の点滴を処理しなければならない忙しさもわかりますが、、

 

 

もしその薬間違ってたらどうするん?!その薬の量ホンマに合ってるん?!

 

 

もはや真実は闇の中ってやつですね。。

(↑まぁ、確かに使っていた薬剤は2種類しかなかったけど…)

 

 

 

 

 

そしてそして!!

めっちゃ気になることがもう一つ!!

カートの上段は清潔ゾーン・下段は不潔ゾーンの使い分けもきちんとできているし、

処置中のごみ捨てやごみの分別作業はきちんとできている!!

 

なのに!!なぜ処置室に帰った後それを片づけない?!?!?

使ったら使いっぱなし。

 

このアンプルもなんかテープでとめているけど、いつか使う…っていつ使うの?!

 

 

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処置後のカートや処置室をみると、ごみパンパン、使い終わった器具置きっぱなし。。

 

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あーーー!!日本の物差しで考えてはいけない!!

と思いながらも、

せっかく手指衛生やごみの分別などちゃんとできている部分もあるのに!!

なんかもったいないーーーーーーー(><)!!