Spienきずな~もいもい日記~

青年海外協力隊2018年度2次隊・看護師隊員としてカンボジア・コンポンチャムに赴任中。きずな橋のような日本とカンボジアの架け橋になりたい!2年間の活動を徒然なるままにもいもい(ゆっくり、ひとつずつ)更新していきます。

コンポンチャム生活35日目~活動19日目~(派遣70日目)

 

本日の病棟見学は昨日に引き続き「外科病棟」。

ですが、本日は外科の中でも整形外科です。

整形外科は産婦人科病棟と同じくらいの病床数が多い病棟。

なんせカンボジアは(他の発展途上国も?)絶賛交通事故多発国。

まぁ、そりゃそうだよね。

信号があってないような国だし、子どもが免許なしでもバイク乗れちゃうし、

道路には速度制限なんてないし、一方通行ルールなんてあってないようなもん。

 

日本にいたら、たまーに、ごくたまーに信号無視とかしちゃうけど(笑)

当たり前のように信号は守られているし、車やバイクの運転には免許が必要。

免許が必要だから最低限の交通ルールは知識として叩き込まれる。

無免許運転なんてもってのほかだし、交通ルールを守らなければ罰金や罰則。

 

「日本のあたりまえ」と「世界のあたりまえ」

”あたりまえ”だと思っていたことや”常識”だと思っていたことが違う。

それがカルチャーショックと言われるものなんですが、

海外で暮らすって、想像以上に、時には命の危険を伴いますが(笑)、毎日がカルチャーショックです。

その中で日本の良さや悪いところが見えてきて、一喜一憂してます。

 

話は戻って外科病棟見学。

こちらの病棟も午前中は患者さんの創傷処置で仕事が終わります。

日本ではあまりお目にすることのなかった直接牽引(整形外科の治療の一つ)。

疼痛緩和や骨折部位の良肢位の保持、拘縮予防などの目的で行われます。

骨に直接鋼線を入れるので、これがもう見た目が痛そうで痛そうで…。

 

牽引は医師の指示の重さで行う必要があるのですが、カンボジアでは重りではなく、ペットボトル代用(飲みかけペットボトル含む)。

これ、本当に重さあってる…??

 

そして、ちゃんと正しく牽引されていない…(←これじゃただの拷問や)。

一緒に回ってくれた看護師さんにちらっと「ここはこうしたほうがいいんだよ」とジェスチャーで伝えると、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

看護師さん勢いよく重りを外す…Σ(゚Д゚)

ちょちょちょちょちょちょちょちょっと待ってー!!!!!

それめっちゃ痛いやつやからー!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

日本なら絶対ブチギレされてもおかしくないこの行為。

本来であれば、誰かが重りの代わりにロープをひっぱり徐々に重さを軽くしていかなければ激痛が走ります。

カンボジアの患者さんは痛みに強いのか、心が広いのか、

一瞬顔をしかめるだけで、なにもなかったかのように対応。

すごすぎる。

 

そのあと看護師さんに「どうしてあの患者さんは牽引をしているの?」と聞いてみたんですが、

看護師さん「骨折してるからでしょ?」とのみの回答。

私がちゃんとクメール語を理解できていないだけかもしれませんが、牽引の目的まではちゃんと理解していなさげ。

 

せっかく経験も技術もあるのにもったいない!!

 

午後は1時から注射のお時間。

本来の昼からの始業時間は2時からのはず。

カンボジアに来て初めてのお昼1時間休憩…。

とりあえず言われた時間に行くと、午後私の相手をしてくれる予定の看護師さんはすでにスタンバイ済み。

 

看護師さん「注射に2時間は最低でもかかるからね」


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…え、マジで一人でそれ全部やる気??

病棟に入院中の患者さんの8割くらいの人数の注射の量。

この病棟午前が終わると、残るスタッフは当直スタッフの二名のみでの対応になります。

片方が注射を行い、片方がひたすらカルテを書く。

これは間違いなく「ロボル(忙しい)」と言ってもいいでしょう。

 

しかも、私が勤務していた病院とは違い、抗生剤は基本的に点滴ではなくショット打ち。

なので一人一人にとても時間がかかる。

さらに、せっかくキープの点滴があるのに、点滴管理がずさんなせいか(?)だいたい点滴ルートが詰まっていて、ルートの入れ直し作業から始まる。

 

そして、なぜか抗生剤を注射する患者さんは決まってセットで筋肉注射付き。

 

看護師さんの言っていた通り、見事に注射処置所要時間2時間。

なんかもっとこう効率よくできる方法はないもんですかねー。

 

途中私は飽きてしまい(←すみません)、その辺でガキンチョと遊んでました。

そして、そのガキンチョのおばあちゃんと話し、よくわからない果物を頬張ってました。


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5Sに関しては、ここの病棟の師長さんもとても意識が高い様子。

一見、素敵な病棟に見えましたが、どうやら倉庫にすべて押しやっていたようです。

師長さん「前任の子も頑張ってくれたんだけどねー、あとちょっとが終わらなくてー」

 

倉庫の中には日本から送られたらしい機械が複数個。

まだ使えそうに見えるんですが、師長さん曰く、「使うことがない」とのこと。

そして、倉庫におしやられているとのこと。

うーん。とりあえず何に使うかを調べてみましょうかね。

 

でも、一見綺麗に見せるっていうことが私はとても大事な一歩だと思っています。

来月、頑張って倉庫掃除に乗り出したいと思います。。

 

そして、本日やっとのことで念願の「白衣」を手に入れてきました!!

ちゃんと”コンポンチャム病院”のロゴ入り✨

サイズもぴったり💖お姉さんありがとー!!f:id:askbys007:20181227173012j:image

…ただ想定外だったのが、想像以上に白衣暑い…(笑)。

 

「白衣」をゲットできた嬉しさもあり、

「ウェルカム研修部」ボードを作成✨(←暇人なもんで)

時々、部屋のカギを開けて欲しいスタッフが私を待って階段でスタンバイしている姿をよくお見掛けしたので、

私の所在と戻ってくる時刻を書き込めるようにしてみました。

 


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今はウェルカムボードが役に立つ機会はほぼほぼありませんが、

一年後にはこのウェルカムボードが大活躍してくれるよう、

たくさんのスタッフが気軽に遊びにくれるよう頑張ろうと思います。