コンポンチャム生活34日目~活動18日目~(派遣69日目)
今日から活動再開です。
いつも通り、朝のミーティング15分前に行き、いつも通りクメール語の練習!
…のはずが、一週間日本語で生活すると、クメール語がまったく聞き取れない。
いつも話してくれているおっちゃんやおばちゃんのクメール語のスピードについていけない。
…あれ(^-^;?こんなにクメール語って早かったっけ…?
ちょっとショック…。
語学って使わないと忘れるっていうけど、本当にその通りでした。
ではでは、本日も病棟見学にいってみよー!
本日は「外科病棟Ⅰ」に行って参りました。
外科病棟の師長さんがかわいいのなんのって。。
おばちゃん看護師さんなんですけどね、なんというか白くて、もちもちしてて、そんでもって優しい✨
この病棟の師長さんは掃除のおばちゃんととてもうまく連携をとっているようで、
トイレもごみ捨て場もすべて綺麗にされていました。
古く見える病棟でも、きちんと手入れをすればこんなに綺麗になるのか!と希望を持てました。
そして、この病棟は日本の無償資金援助によって建てられた建物。
こんな風に大切に使ってもらえるって嬉しいなとちょっと感動しました。
5S面では、おそらくこの病棟はこの師長さんがいる限り安泰!
この病棟あとはドレーン管理などの感染予防に特化するのみ!
そもそも、ドレーンってなんで床に置いちゃいけないんだっけ…💦
なんとなくはわかるけれど、きちんと言葉で根拠が述べられない…
感染予防に携わる者として、再度知識の再習得をせねば…と反省。
外科病棟Ⅰでは、消化器系の手術をした患者さんがたくさんいました。
午前中の業務は医師の指示にある患者さんの創部処置。
これがまた患者さんが多いのなんのって。
おばちゃん看護師さんの処置を見学させてもらったんですが、日本人より(?)手際がいいというか、器用というか。
たぶん同じことを私がやったら一日がかりの作業になるんだろうな…(笑)。
噂に聞いていた通り、カンボジアの看護師さん技術は相当高いです。
ただ、最近、創部の処置って「消毒」ではなく「洗浄」がメインに変わってきていたような気がするのは私だけ?
「消毒」は何かエビデンス(根拠)があって推奨されているのか??
また、明らかに傷がすでに塞がっている患者さんの傷を消毒してガーゼを当てなおしたり、
なんとなく今のコンポンチャム病院の看護師の位置づけって本当に医師のお手伝いさん。
医師の指示があるから処置をする。
医師の指示がないなら処置をしない。
業務がわかりやすいといえばわかりやすいんですが…。
看護師経験6年しかない私がいうのもおこがましいですが、
「看護」の楽しさって、医師の指示通りにやっているだけでは見つからないと思うんですよね。
「なぜ」その患者さんにその症状が出ているのか
「なぜ」その患者さんにその処置が出ているのか
「なぜ」医師はその処置をオーダーしているのか
その「なぜ」を少しずつ理解したうえで、
処置・看護を行った結果、患者さんが元気になっていく。
もちろん日本ではそれに加えて、患者さんの日常生活の介助が業務に入ってくるのでより一層患者さんと親密な関係になっていくのが楽しかったり、めんどくさかったりするんですが。。
「看護」って楽しいものなんだよ!!ということをカンボジアの看護師さんに少しでも伝えることができたらいいなぁと思います。
伝え方はまったくノーアイデアですけどね(笑)。
そして、お昼からは待ちに待った(?)IPC研修3日目に参加!!
歴代の前任さんから受け継がれているブラックライト付き手指衛生チェックボックスを使用し、本日は手指衛生の講座が行われていました。
講師はもちろん私にわざわざ電話をしてくださった医師!
日本の講座と違うなぁと思ったのが、講座を受けるカンボジア人の受講態度!!
後ろの方で寝ているスタッフもいなくはなかったですが、
わりかし皆さん楽しそうに、積極的に講座に参加している!!
もちろん講師をしてくれている医師の話がわかりやすいし(言葉がわからない私でさえ内容が理解できた)、面白いのもあると思いますが、
こんなに楽しそうに受講してくれるなら、興味があるワークショップを開催すれば盛り上がること間違いなし。
研修直前に、医師から「ニッ サアッ(これ綺麗?)」とアルコール消毒を指さされ、
どや顔で「ちゃー(そうだよ!)」と答え、なぜそんなことを聞くのだろう?と思っていました。
どうやら”サアッ(綺麗)”ではなく、”サボッ(石鹸)”と聞かれていたらしいです。
聞きまつがいの結果、アルコール消毒で流水手洗いをするスタッフ発生(笑)。
はじめ、なんでアルコールで手を洗ってるんだろう…
とスタッフを見ながらめっちゃ疑問に思っていた私。
スタッフもなかなか泡立たないこと、匂いが明らかにアルコールであることを疑問に思いながら洗ってくれていたようです。
その後、どうやら私が聞きまがいをしていたことが発覚Σ(゚Д゚)
参加したスタッフはアルコール消毒を石鹸だと思い、一生懸命手洗いしてくれてました。
ごめんなちゃい(笑)。
結構シュールな風景でした。
↓石鹸を正しく手に入れた手洗い(笑)ちゃんと泡立ってます。
このIPC研修。前任さんと講師の先生が苦労して作り上げたものでした。
できあがるまでに相当な苦労があったようです。
とてもいい内容だったので、今後もぜひぜひ続けてもらいたいなと思います。
(続けるためのお手伝いを私がせなあかんかったw)
カンボジアの研修では必ず休み時間におやつが出てきます。
本日のおやつはランブータン。
掃除のおばちゃんに食べ方を教えてもらい、美味しく頂きました♡
はてさて、
本日友だちより「今日はクリスマスイブだよ♡」という連絡が入りました。
…はて、クリスマスって何ソレ?オイシイノ(笑)?
チャム族が多いコンポンチャムではイスラム教徒も存在していますが、
カンボジアでは仏教が主流。
キリスト教とはほとんど縁がありません。
日本にいたときは私も「クリスマスだぜー!いぇーい!パーティーだー!」と浮かれていましたが、
こっちにきて「クリスマスはキリスト教のイベント」だということを実感。
そもそもクリスマスってイエス・キリストの誕生日であって、
よくよく考えると別にパーティーとかお祭り騒ぎをする日ではないんですよね。
…なんで日本はクリスマスで盛り上がるのダ??
プノンペンにあるイオンは日本の影響を受けてか、クリスマスカラーになっていました。
コンポンチャムはいわゆるコンポンチャムで一番いいとされているホテルには欧米人がたくさん宿泊されるので、クリスマスツリーはでていましたが。。
これがコンポンチャムのクリスマスです。
ケーキやらチキンやらそんな美味しいものなんて食べてないわ!
ってゆーか、キリスト教徒じゃないから別に祝う必要なんてないもんね~!
(と、強がってみる)
まぁ、日本ではクリスマスを大事な人と過ごす人が多いように思います。
日本でクリスマスが定着してきたのは、正直金儲けのお話が絡んでくるんだとは思うんですが、
金儲けの話は一旦置いといて、
そして、宗教関係ないじゃん!というツッコミも一旦置いといて、
色んな世界の行事や宗教・文化を柔軟に受け入れ、自分たちのやりやすいようにアレンジする。
これは日本人の強みなのではないかな…とちょっと思います。
こうしたイベントをきっかけに身近な人との仲をもっと深めることができる機会があるのはいいことだなぁとクリスマスの過ごし方について別の角度から考えることができました。
私自身も宗教を信仰しているわけでもなく、
日本の宗教の在り方って、世界の人から見るとすごく不思議なんだろうなぁ。
そんなクリスマスイブを一人で過ごしました。