コンポンチャム生活41日目~活動23日目~(派遣75日目)
遅いスマホで我慢する!
…とは言ったものの、やっぱりサクサクいかないスマホはスマホとは認めたくない。
ひと昔、いやふた昔前くらいのスマホのスピードです。
朝職場に行くと、フェイスブックを見てくれていたカンボジア人スタッフから慰めの言葉をたくさんいただきました。
カンボジア人「人混みでは注意しなきゃだめだね。気を付けて」
…はい。今回痛いほど思い知りました。
朝のミーティングでスマホを使っているカンボジア人にスマホの値段を聞いてみると、だいたい200ドル以上のものを皆さん購入なさっている…。
やっぱり値段とスピードは比例するんですね…。
…プノンペン行ったら、誘惑に負けて、サクサクとすすむスマホ買っちゃいそう…。
本日は大晦日ですが、一応祝日でも休日でもなんでもないので、病棟見学をしてきました。
の前に、今日休むと4連休になるためなのか、いつも以上にスタッフが少ない!!
朝のミーティングも、いつもの半分以下の人数。
(院長・副院長ともに不在のため、かなりかんなりゆるいし、テキトー笑)
スタッフがよく休むのは知っていましたが、まさか患者さんもお休み(笑)。
とある病棟の今日の患者さんの人数を伺うと「12人」
でも、ホワイトボードをよくよくみると赤ペンで「家」と書いている人が数人。
4名ほど自宅療養されるようです。
なので、実質本日の患者さんの人数は「8人」。
外泊制度は日本と一緒なんだなーと思いました。。
というわけで、本日の病棟見学先は「結核病棟(TB)」
日本でもまだひそかに流行している感染症の一つです。
日本では「結核”疑い”」の患者さんを一般病棟で見かけることはありましたが、
「結核」と診断されると結核専門病院で治療をすることになるので、実際に受け持つことはありませんでした。
結核患者さんと接するときは、感染症予防目的で「N95マスク」という名の息苦しいマスクを装着するのですが、
これが「暑さ」とコラボレーションするともう最悪。
日本ではなんだかんだ「疑い」の患者さんとしか接してなかったので、
怒られるかもしれないけれど、そんなに真剣に「N95マスク」というものに関心がありませんでした。
が、ここは本場の(?)結核病棟。
いつも以上にしっかりとフィットテストを行い、きちんとマスクが装着できているか確認しました。
一方クリーナーさんなどはマスクが苦しいのか、やや怪しげなフィット具合。
この辺はスタッフからN95マスクの装着法について指導してもらったほうがよさそう。
結核病棟にお邪魔して一番に目についたのが、薬や書類がきちんと5Sで整頓され、それが維持されていること。
私感激。
スタッフに「誰が5Sしたの?」と聞くと、
どや顔で(笑)、「にっさー(師長)、くにょーむ(私)、ぬんネアスマッチェムン(前のボランティア)」との返答。
やっぱり、他人が「5Sやれ」だの勝手に5Sを整えたところで維持されませんが、
自分たちが「頑張ってやった」と胸を張って言えるくらい5Sに力を入れた病棟は、きちんと維持もされるんだな…とすごく勉強になりました。
発展途上国あるある(?)のカルテが中々見つからない問題も、
きちんとアルファベット毎にカルテ棚を整理しているため、比較的スムーズにカルテが見つかる。
なんせ初見の私がカルテ探しのお手伝いができるくらいなので、素晴らしい5S具合です。
ただ、師長さん。
患者さんの検査結果を探すのにいつも苦労しているそう…。
実際、1週間前に提出した検体の検査結果が見つからず、
膨大な量の検査結果用紙を手分けして一生懸命探した結果、
実はまだ検査科に検査結果用紙が残っていたなんて事件が本日発生してました。
師長さん「ここにいつも時間がとられるからアイデアが欲しい」
とりあえず一旦この件は持ち帰らせていただき、後日お返事させていただきたいと思います。
ここの師長さんはアポイント取りの時に「ちょっと不愛想で怖そう…」という印象だったのですが、中々のやり手ナースまんでした。
ゆっくり英語を話してくれるので、わかりやすい。
とはいえ、なんとなく聞き取れた単語でつないでるので、正しく解釈できているかは自信がありません。
でも、師長さんや医師から「日本人は英語勉強しないの?」と突っ込まれたときは…ぎくっ…としました。
「I'm not good at speaking English...」
細かいことをいえば感染予防面や5Sの観点からもう少し改善の余地があるところもありますが、きっとここの病棟は自分たちでなんとかできる力を前任さんから教えてもらっているだろうし、できないときはきっと「ヘルプ」を出してくれると思います。
なので、感染予防面と5Sの観点以外の面からみた、
私が感じた結核病棟の課題は「入院患者さん」とフォロー検診で来る「外来患者さん」の看護業務の効率化。
今現在、結核病棟は医師は2名、看護師は5人程度で明らかにマンパワー不足です。
今日は外来患者さんの診察の見学をさせてもらったのですが、
患者さんのカルテを探す→身長・体重を測る→問診→バイタルサインチェック→薬剤の処方・準備→医師の指示の検体の準備&説明→カルテを戻す
この一連の業務をたった一人師長さんが行います。
さらに診察はオープンスペースで行われるので、診察中に別の患者さんがわからないことを質問してきたり、カルテを探しに来た患者さんの対応を診察しながら行ったり…
今日にいたってはお邪魔虫の私のために、一つ一つの処置・業務を丁寧に英語で説明してくれるので、いつも以上に時間がかかっている。
そして、「暑さ」と「N95マスク」のコラボレーション。
午前中の業務が終わると、師長さん「チュークバール(頭が痛いよ)」
そりゃそうだろうよ。
…マンパワー不足とはいえ、これは効率悪すぎる。
「他のスタッフと協力してやれば?」と聞いてみましたが、
入院患者さんとは違い、外来患者さんの症状は多種多様なため、看護経験が必要であり、
今現在、結核病棟の看護師は経験が浅いので外来は少し無理があるとの返答。
せっかく5Sが整ってきている病棟なので、何かしらお手伝いできることはないか、色々考えていきたいと思います。
さてさて、本日は大晦日ですね。
さむーいさむーい日本ではこたつに入りながら、紅白歌合戦やガキつかなどを見ているんだろうなぁ…。
カンボジアはまったく寒くない(…いや、今日はなぜか半袖だと少し肌寒かったけど…)ので、全然年越し感がありません。
仕事してたときは、クリスマス~年明けまで、どんな勤務になるかとか(特にインチャージ業務(病棟責任者)が当たるかどうか)、誰と勤務がかぶるかとかすごい気になってたなぁ…(笑)。
2018年を迎えたときは、後輩と「年越し夜勤を一緒にしよう!」ということで、
体位交換をいつもより早く始めたのに終わらず、
2018年が始まる5秒前にギリギリ全員集合してカウントダウンしたなぁ…。
何もなかったかのように再び体位交換に戻ったのもたった一年前の出来事だと思うと、なんだか時間がたつのは長いようで短い不思議な感覚です。
そして、年越し夜勤あるある(?)でケーキやお菓子、ジュースをみんなで持ち寄ったのもいい思い出です。。
さて、カンボジアにはお正月は二つあります。
一つ目は明日のお正月、「世界の正月」と言われるもの、
二つ目は4月にあるカンボジア正月と言われるもの。
カンボジアのお正月の本番は4月なので、今日は大したイベントはないんだろうな…と思いきや、どうやらリバーサイドでは花火打ち上げるらしいです。
また、病院に午後行ってみると当直スタッフ以外はほぼおらず。
みんな今日はおうちに帰って年越しを楽しむみたいです。
そして、カウントダウンパーティーをいたるところでするらしいです。
(ちなみに、クマエイングリッシュでは”カウントダウン”は語尾が消えるので「かうだう」と聞こえます。めっちゃ理解するのに苦労した!)
ひとまず年越しそばを食べ、先輩隊員さんの職場のカウントダウンパーティーに備え、仮眠を取ろうとしたら、早速準備が始まったとの連絡が入ったので行ってきたいと思いまーす
。